2014年3月12日水曜日

89 第二章、共同体的献身の危機にあって>II. 司牧の要人に訪れる誘惑>イエス・キリストを生み出す新しい関係への「はいという答え」



89.内在主義の伝統である孤立は、神を除外する偽りの自律において表現されることもありますが、宗教者の中でもその病的な個人主義の度合いによって霊的な消費主義の形を見出すことがあります。現代を特徴づける聖なるものへの回帰や霊的な探求はあいまいな現象です。無神論よりも、今日わたしたちに、多くの人々の神への上にふさわしく答える挑戦が突きつけられています。そうして自主性を奪う提案や肉体を持たず他者への献身のないイエス・キリストにおいてこれを消そうと求めないようにしなければなりません。彼らを癒し、解放し、いのちや平和で満たしつつ同時に彼らを連帯のコムニオン(聖体的一致)や宣教の実りをもたらす能力に招く霊性が教会の中で見いだせないなら、人を人らしくすることもなく神に栄光を帰すこともない提案でだますことに終わってしまうでしょう。

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