2014年3月24日月曜日

107 第二章、共同体的献身の危機にあって>II. 司牧の要人に訪れる誘惑>教会の別のさまざまな挑戦



107.多くの場所で、司祭と奉献生活への召命が稀少になってきています。頻繁にこのことは、共同体における伝染性の使徒的熱意の不在に負っています。そうすると、やる気も起こらず、魅力も生まれないのです。命、熱意、キリストを他の人々に運ぶやる気があるところでは、本物の召命が生じるものです。たとえ司祭があまり積極的に捧げておらず、喜びもないような小教区においてですら、共同体の兄弟愛と熱意に満ちた生活こそが、神と福音宣教に全く奉献する望みを生み出させます。特にもしその生きた共同体が執拗に召命のために祈り、自分の共同体にいる青年たちを特別な奉献の道へと提案する大胆さがあればなおさらです。他方、召命が少ないにもかかわらず、今日、司祭候補者のよりよい選択の必要性に対するよりはっきりとした意識が持たれています。どうでもいい動機の神学生でいっぱいにするわけにはいきません。もしこうした動機が愛情面の不安定感や、権力や人間的栄光、経済的安定の形式の探求と関連しているならもってのほかです。

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