2014年3月25日火曜日

113 第三章 福音の告知>I.神の民全体が福音を告げる>すべての人々のための一つの民



113.この救いは、神が実現し教会が喜びをもって告げているものですが、すべての人々のためのものです[82]。そして神はあらゆる時代の人類の一人一人を一つにする道を生み出したのです。神は人類を民として呼び集めるように選んだのであり、ばらばらに孤立した存在としてではないのです[83]。誰も自分自分を救うことはありません。つまり、孤立した個々人としても、自分と力をもってしてもそれはないということです。神は、人間共同体における生き方に想定される人間関係の複雑な骨組みを念頭に置きながらわたしたちを引き寄せます。この神が選び呼び集めた民こそ教会なのです。イエスは、弟子たちに除外的なグループ、エリート集団を作るようには言いませんでした。イエスはこういうのです。「行きなさい。すべての民がわたしの弟子になるようにしなさい」(マタ2819節)。聖パウロは神の民において、教会において、「ユダヤ人もギリシア人もありません[…]なぜならあなたたちは皆キリスト・イエスにおいて一つだからです」(ガラ328節)と断言しています。神と教会から遠くにいると感じている人々、臆している人々や無関心な人々にこういいたい。主はその民の一部となるようにあなたをも呼んでいますよ!そしてこれを尊敬と愛いっぱいで行われていますよ!


[82] 提言6参照。第二バチカン公会議『現代世界憲章』22
[83] 第二バチカン公会議『教会に関する教令』9

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