2014年3月9日日曜日

74 第二章、共同体的献身の危機にあって>I. 現実の世界のいくつかの挑戦>都市文化の挑戦



74.神や他の人々、空間との新しい関係の仕方を照らし、根本的な価値観を呼び起こすような福音化が強く求められています。新しい物語やパラダイムが生み出されるところに至り、イエスのみことばをもって諸都市の魂のより深い中核に到達する必要があります。都市というのは多文化環境であることを忘れてはなりません。大都市においては同じ人生への夢の抱き方と想像上の似たようなものを分かち、新しい人の集合体や文化的テリトリー、目に見えない町を成す人々の様々なグループに(木ずりを)打ち付けられていることが観察されます。実際に様々な文化形態が共生しているけれど、しばしば、人種差別や暴力の実践をしています。教会は、困難な対話の奉仕者となるように呼ばれています。他方、個人の生活や家庭生活の発展のためにふさわしい方法を手に入れる市民もいるにせよ、とても多くの人々は「市民ではない人々」であり、あるいは「半分くらい市民」、または「都市の余りもの」なのです。都市は永続的な両義性の運を生み出します。なぜなら、同時に無限の可能性をその市民に提供しながら、多くの人の生活の完全な発展には数え知れないほどの困難も浮かび上がってくるからです。この矛盾が刺すような苦しみを呼び覚ますのです。世界の多くの場所で、都市は何千もの住民が自由や参加の可能性、正義、さまざまな要求を訴えており、もしふさわしく解釈されないならば、力では黙らせることのできないような大衆的抗議の舞台となっているのです。

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