2014年3月24日月曜日

102 第二章、共同体的献身の危機にあって>II. 司牧の要人に訪れる誘惑>教会の別のさまざまな挑戦



102.信徒というのは、見るだに神の民のとてつもない大半を占めています。そのための奉仕に叙階されて奉仕職を受けた少数派がいます。教会における信徒のアイデンティティと使命に対する意識が育ってきました。数多くの信徒が、まだ十分ではないのですが、共同体に根差した意義と愛徳への献身における大いなる忠誠、要理教育、信仰の祭儀においてあてにされています。けれど、この洗礼と堅信から生まれる信徒の応答責任の意識はあらゆるところで同様に表明されているわけではありません。重要な責任を受けて立つように養成されなかったからというケースもあれば、諸決断の端に追いやられ続けている聖職者主義の行き過ぎに根差して自分を表現したり活動したりすることができるような自分のいる地方教会におけるスペースが見つからないからというケースもあります。もし信徒の奉仕職において多くの人々のより積極的な参加が感じ取られても、この献身は社会的、政治的、経済的世界におけるキリスト者の諸価値の浸透に反映されません。しばしば社会変革に福音を適応させることによる本当の献身のない、教会内での務めに限られるのです。信徒の養成と専門家と知識人のグループの福音化は重要な司牧の挑戦となっています。

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