2014年3月25日火曜日

128 第三章 福音の告知>I.神の民全体が福音を告げる>人から人へ



128.この常に敬意に満ち優しい伝道において、最初の時というのは個人的な対話の時で、そこでは他の人が自分のことを表現しその喜びや希望、自分の大切な人々のことで気になることや、心を満たす多くの物事について分かち合う場面です。この会話の後でしか、何か聖書の一説の朗読にせよ、語りの形であれ、み言葉を紹介することはできないのです。けれどいつも根本的な告知のことが思い出されるべきです。つまり、人となられ、わたしたちのために渡され、その救いとその友情をささげつつ生きている神の人格的な愛です。それはいつも学ぶことを知っている人が、そのメッセージはいつでもわたしたちを超えるものであるほどに豊かで深いのだという意識をもった人の謙虚で証しに向かう態度をもって分かち合われる告知です。時にはより直接的な仕方で表現されます。ほかには個人的な証や物語、ある仕草、具体的な状況の中で聖霊自身が引き起こすことのできるような形などを通して表現されることもあります。もし慎重に見え、条件が与えられるなら、この兄弟愛に満ち宣教的な出会いが、その人が示してくれた気になっていることに関係した短い祈りで終わるとよいです。そのようにして、自分のことが聞いてもらえ、自分の状況が神の現存の中に残るようにと解釈されたことをよりよく感じ取り、神の言葉は本当に自分の独自の存在に語り掛けるのだということを認識するでしょう。

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