2014年3月8日土曜日

69 第二章、共同体的献身の危機にあって>I. 現実の世界のいくつかの挑戦>信仰のインカルチュレーションの挑戦



69.福音を文化に取り込むためには、文化を福音化する必要が余儀なくされています。カトリック伝統のある国々では、すでに存在する豊かさに寄り添い、守り、強めることになります。そして他の宗教伝統のある国々、あるいは深く世俗化の進んでいる国々では、たとえ大変長期にわたるプロジェクトを推定するにせよ、文化の福音化の新しいプロセスを探すことになります。しかしながら、いつも成長への呼びかけがあるということを無視することはできません。カトリックの国での大衆文化の場合を見ると、マチズム(男性優位主義)やアルコール依存、家庭内暴力、ミサへのごく少ない参加、宿命論的な信心や占い師を求めさせるような迷信等々といった、福音によってまだまだ癒されなければならないいくつかの弱さがあることを認めることができます。けれどまさに民間信心はこれを癒し解放するための最良の出発地点なのです。

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