2013年12月4日水曜日

34 第一章:教会の宣教的変容>III. 福音の心から出発して



34.もしすべてを宣教の要点に置こうとするなら、これもメッセージを伝える方法として通用します。コミュニケーションが速く、メディアが面白い内容の選択を実現している今日の世界では、わたしたちが告げ知らせているメッセージは、二義的な局面のいくつかに切断され減らされて出てくる危険に、今までになくさらされています。そこから、教会の道徳的教えの一部を成しているいくつかの問いかけが、意味を与える文脈の外に残されてしまうのです。一番の問題は、わたしたちが告げ知らせるメッセージが、重要であることをやめずに、独りでにはイエス・キリストのメッセージの心を示さない、つまりそうした二義的な局面をもって捉えられるものとして出てくるときに生じます。ということは、現実的になって、わたしたちの対話の相手はわたしたちが語っていることの背景を完全に知っているとか、意義や美しさ、魅力をもたらす福音の本質的核心を伴うわたしたちの議論につながることができるとかいったことを前提にしない方がよいのです。

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