2013年12月13日金曜日

55 第二章、共同体的献身の危機にあって>I. 現実の世界のいくつかの挑戦>金銭という新しい偶像に否を

55.この状況の原因のひとつは、わたしたちが金銭との間に作り上げてきた関係のうちに見出されます。もはやわたしたちと、この社会の上に立つ支配力を平和裏に受け止めています。わたしたちが通る経済危機は、その起源には深い文化人類学的危機があることを忘れさせます。それは人間存在の優先性の否定です!わたしたちは新しい偶像をいくつも作って来ました。古代における金の牛への礼拝は(出321-35節参照)、新しく、金銭へのフェティシズム(偏愛)とほんものの人間的な顔つきや目的性のない経済の専制における非情なバージョンに見受けられます。世界危機は、財政や経済に影響を及ぼすものですが、その不安定感、特に、人間存在をその必要性のうちのたった一つの局面、つまり消費に狭める、その文化人類学的指導の重大な欠如を表しています。

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