2013年12月3日火曜日

31 第一章:教会の宣教的変容>II. 立ち返りつつある司牧>後回しにできない教会の刷新




31.司教はいつでも、信者たちがたった一つの心、たった一つの魂を持っていた最初のキリスト教共同体の理想(使徒432節参照)に従って自分の教区という教会に宣教の交わりを培わなければなりません。そのために、時には前に立って道を示し、民の希望について配慮し、また時には単にその質素であわれみに満ちた近さをもってすべての人々のただ中にいて、時には民の後ろから歩いて取り残された人を助けなければなりません。そしてそれは特に、群れ自体が様々な新しい道を見出すための嗅覚をもっているからです。ダイナミックで、開かれ、宣教的な交わりを培うその使命において、耳触りの良い限られた人だけにではなく、すべての人に耳を傾けたいという望みをもって、『教会法』[34]や他の司牧対話の方法が提案している参加の仕組みが成熟することを励まし、求めなければならなくなります。けれどこうした参加的プロセスの目的は教会の仕組み作りにその重きを置くのではなく、すべての人々にたどり着こうという宣教の夢になければならないでしょう。


[34] 教会法典 460-468; 492-502; 511-514; 536-537参照.

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