2013年12月3日火曜日

30 第一章:教会の宣教的変容>II. 立ち返りつつある司牧>後回しにできない教会の刷新



30.それぞれの地方教会(教区)は、司教の指導のもとにあるカトリック教会の一部ですが、これも宣教的回心へと呼ばれています。地方教会は福音を広める活動の一番の主役です[30]。というのはこれは世界のある一か所で唯一の教会を具体的に表明するからです。そしてこの中に「唯一の、聖なる、普遍の、使徒的キリストの教会が真に現存し、働いている」[31]からです。これはある一定の空間に受肉し、キリストによって与えられる救いの方法すべてが前もって与えられているけれどその面持ちは地元の顔立ちをしている教会なのです。そのイエス・キリストを伝える喜びは、より多くのものを必要としている他の場所でイエスを告げ知らせるための憂慮においても、自分の地域の郊外、あるいは社会文化的に新しい環境に向かってたゆまず出ていくことにおいても表現されます[32]。復活者の光といのちに最も不足している所をいつも探します[33]。この宣教への内側からの促しがますます激しく、寛大で、実りをもたらすものとなるために、それぞれの地方教会にも、識別と浄化、改革の断固としたプロセスに入るよう勧告します。


[30] 提言41参照.
[31] 第二バチカン公会議、教会における司教の司牧任務に関する教令『クリストゥス・ドミヌス』, 11.
[32] ベネディクト十六世、『「教会の宣教活動に関する教令アド・ジェンテス」発布40周年記念集会参加者への演説』2006311日): AAS 98 (2006), 337.
[33] 提言42参照.

0 件のコメント:

コメントを投稿