2013年12月5日木曜日

50 第二章、共同体的献身の危機にあって

50.福音を広める活動と関係のある、基本的な問題についていくつか語る前に、わたしたちが生き、活動することになっているところの文脈はどうなっているのかを短く思い返しておくことはよいことです。今日、物事を乗り越え、本当に適用できる提案が必ずしもいつも伴っているとは言えない「行きすぎの現状分析」について語られることがしばしばです。一方で、中庸で淡々としていることが想定される仕方の方法論をもってあらゆる現実を包含しようとしているであろう、純粋に社会学的な眼差しもわたしたちには役立たないような気がします。ここでわたしが提供したいものはむしろ〈福音的識別〉の路線にあります。それは「聖霊の光と力をもって養われる」[53] 宣教をする弟子の眼差しなのです。


[53] ヨハネパウロ二世、シノドス後使徒的勧告『現代の司祭養成』1992325日), 10: AAS 84 (1992), 673.

0 件のコメント:

コメントを投稿