196 第四章 福音宣教の社会的側面＞II 貧しい人たちの社会的包含>むなしく走らないための福音への忠実さ

１９６．しばしばわたしたちは心も頭も固く、忘れてしまい、楽しんでしまい、この社会が提供している消費と気の散漫の計り知れない可能性に陶酔してしまいます。こうしてわたしたち全員に影響する一種の精神錯乱が生み出されます。とういのも、すでに「ある社会において、その社会組織、生産と消費が、そのような自己贈与と人々の連帯の樹立を困難にするなら、その時この社会は疎外されて（精神錯乱に陥って）」[162]いるのです。

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[162] ヨハネ・パウロ二世回勅『新しい課題 ― 教会と社会の百年をふりかえって ―』（1991年5月1日）, 41: AAS 83 (1991), 844-845.