2014年6月4日水曜日

203 第四章 福音宣教の社会的側面>II 貧しい人たちの社会的包含>経済と、収入の分配



203.一人一人の人間の尊厳と共通善はあらゆる経済的政策が構造化しなければならない問題ですが、時に展望も本当の総合的発展のプログラムもない政治演説の穴をなくすための外からくわえられた付録にすぎないように見えることがあります。このシステムにとって、どれほどの言葉が不快感を与えるものとなったことでしょう! 倫理について語られることは不快、世界連帯について語られることは不快、財産の分配について語られることは不快、仕事の源泉を保つことについて語られることは不快、弱者の尊厳について語られることは不快、正義のための献身を強要する神について語られることは不快となっています。別の場合、こうした言葉がそれを侮辱する日和見主義のいじくり回しの対象となっています。こうした問題を前にした居心地の良い無関心は、わたしたちの人生とわたしたちのことばにあるあらゆる意義を空っぽにします。一会社員の召命は、いのちのより広い意義によって解釈されるならいつも、尊い務めです。この務めはその人を、この世の資源を増やし、すべての人にとってアクセス可能にするためのその努力をもって、本当に共通善のために奉仕することができるようにします。

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