2014年6月4日水曜日

223 第四章 福音宣教の社会的側面>III 共通善と社会平和>時間は空間の上位にある



223.この基本は、即席の結果にとらわれることなく、長い目で働くことができるようにしてくれます。困難で逆境の状況や、現実のダイナミズムが諸計画の変更を強いてくるようなときにも忍耐をもって耐え抜くのを助けてくれるのです。時間に優先性を与えながら、充満の状態と限界との間にある緊張を受けて立つというのは一つの招きです。時々社会政治活動において警鐘が鳴らされている罪の一つは、プロセスの時間の代わりに力の空間を優遇することにあります。空間に優先性を与えることは、力と自己容認の空間すべてを所有しようとするために、現在の時点ですべて解決するために気が狂ったようにさせます。それはプロセスを結晶させ滞らせようとすることなのです。時間に優先性を与えるということは、〈空間を所有することよりもプロセスを始める〉ことに従事することです。時間は空間を支配しており、空間を照らし、空間を後退の歩みなくたゆまぬ成長のうちにある一連の連鎖に変えます。つまり社会における新しい躍動力を生み出す行動を優遇し、他の人々やグループを引き込んでこれを発展させ、歴史的に重要な出来事にまで実りをもたらしていくようにさせることなのです。焦りは一切ないけれど、はっきりとした確信と粘り強さがあります。

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