2014年6月5日木曜日

236 第四章 福音宣教の社会的側面>III 共通善と社会平和>全体は部分の上位にある



236.模範となるものは、中心から同じ距離にそれぞれの点があり、互いに違いのない、部分部分の上位にいない球体なのではありません。模範となるのは、自らのオリジナリティをそのうちに保つ断片すべての合流を反映する多面体なのです。司牧活動も政治活動も、一人一人のよりよいところをその多面体のうちに迎え入れようとするものなのです。そこに貧しい人たちが、その文化やそのプロジェクト、その独自の能力とともに含まれます。自分の過ちのために問われるところを持ちうる人たちでさえ、失われてはならない貢献する何かを持っているのです。それは宇宙的な秩序のうちにある、自らの独自性を保った諸民族の相対なのです。それは本当にすべての人たちを招き入れる共通善を求める社会にいる人々の全体なのです。

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