2014年6月2日月曜日

184 第四章 福音宣教の社会的側面>I.ケリュグマの共同体的社会的反響>社会問題に関する教会の教え



184.ここは、二章でいくつかコメントしたのですが、現代世界に影響している重大な社会問題のすべてを発展させるための時間ではありません。これは社会教説の文書ではなく、そうしたさまざまなテーマについて内省するためにはとてもふさわしいツールとして『教会の社会教説綱要』というものがあり、ぜひとも活き活きとこれを用い、学んでほしいとわたしは勧めます。しかも、パパにも教会にも社会現実の解釈や現代の問題のための解決の提案において専売特許(モノポリー)はないのです。ここで、わたしはパウロ六世が機知に富んで指摘したことを繰り返すことができます。「このように千差万別の状態を目前にして、世界各地に適応できる解決策を提示することは、私にとって確かに困難なことです。そして、私はそうするつもりもありませんし、それはわたしの任務でもありません。それぞれの地域の実情を綿密に調査(することは)…キリスト教共同体の義務です」[152]


[152] パウロ六世使徒的書簡『回勅「レールム・ノヴァールム」公布八十周年を迎えて』, 4: AAS 63 (1971), 403.

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