2014年6月5日木曜日

237 第四章 福音宣教の社会的側面>III 共通善と社会平和>全体は部分の上位にある



237.キリスト者たちには、この基本は、教会がわたしたちに伝承しわたしたちを宣教するために送り出す福音の全体性と統合性についてもわたしたちに語ります。その完全な富は学者も労働者も、会社員も芸術家も、誰をも招き入れます。民間神秘主義はその仕方で福音全体を受け入れ、祈りや兄弟愛、正義、闘争、祭りの表現にこれを受肉させています。良い知らせとは、そのちっちゃな者のひとりですら失われるのを望まない父の喜びなのです。そのように失われた羊に出会いこれをその群れに復帰させる善い牧者の喜びが湧き出ます。福音は、パン生地全体を発行させるパン種であり、すべての民俗を照らしながら山の高いところで輝く都なのです。福音にはそれに内蔵する全体性の判断基準があります。すべての人に告げ知らされない限り、人のあらゆる局面に実りをもたらし癒さない限り、御国の食卓にすべての人々を統合しない限り、良い知らせとして終わらないのです。全体は部分の上位にあるのです。

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