2014年4月3日木曜日

130 第三章 福音の告知>I.神の民全体が福音を告げる>福音宣教に向かう一致に奉仕するカリスマ



130.聖霊はまた、さまざまなカリスマをもって福音宣教に向かう教会全体を豊かにします。そうしたカリスマは、教会を新たにし建設するための賜物なのです[108]。これは閉ざされ、保管するためにあるグループに託された財産ではなく、むしろ教会という体に取り込まれ、福音化の促しにおいてそこから水路を引き出していくその中心、つまりキリストに向かって引き寄せられる聖霊のプレゼントなのです。カリスマが本物のであることのはっきりとしたしるしは、その教会性、全員の善のために聖なる忠実な神の民の生活に調和的に取り込まれていく能力にあります。聖霊によって生じた本当の新しさは、自分の立場を固めるために他の種の霊性や賜物に影を落とさせるようなことは必要ありません。あるカリスマが福音の心にそのまなざしをよりよく向ければ向けるほど、その実践はより教会的になります。聖体的一致において、たとえ痛みを伴っても、カリスマは本物になり神秘的に実りをもたらすものとなります。もしこの挑戦を体験するなら、教会は世界の中で平和のための模範となることができます。


[108] 第二バチカン公会議『教会に関する教令』、12.

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