2014年4月9日水曜日

141 第三章 福音の告知>II. 説教>典礼の文脈



141.その民と対話をするため、その神秘をすべての人々に解き明かすため、これほどまでに高尚で強制に満ちた教えをもって一般の人々の心をとらえるために主が持っていたネタの量に人は感心するものです。わたしが思うには、その秘訣はイエスのその弱さや失敗をはるかに超えて民に向けるそのまなざしにあると思います。「小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる」(ルカ12章32節)。イエスはその精神をもって伝道します。聖霊のうちにある喜びに満たされて自分のところ小さな人々を引き寄せる御父に祝辞を向けます。「天地の主である父よ、あなたをほめたたえます。これらのことを知恵ある者や賢い者には隠して、幼子のような者(小さな人々)にお示しになりました」(ルカ10章21節)。主はその民と対話することを本当に喜んでいました。そして説教者には、ご自分の人々に対するこの主の味わいを感じさせるようにという役割が与えられているのです。

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