2014年4月30日水曜日

164 IV.ケリュグマを深めるための福音宣教>ケリュグマ(使信)的で秘儀伝授的なカテケージス(要理)



164.わたしたちは、要理においても福音宣教活動と教会の刷新のあらゆる試みの中心を占めるべきである『最初の宣言』、もしくは《ケリュグマ(使信)》が基礎的な役割を持っていることを再発見してきました。ケリュグマは三位一体的です。それは舌の形で自らを与える聖霊の炎であり、わたしたちがイエス・キリストを信じるようにし、その死と復活をもってわたしたちに御父の無限の憐みを啓示し伝達するものです。要理担当者の口の中でいつも最初の宣言である「イエスさまはあなたのことを愛していて、あなたを救うために命をささげ、今、生きていて毎日あなたの隣にいて、あなたを照らし、あなたを力づけ、あなたを解放していますよ」という内容が改めて響きます。この最初の宣告を「最初の」と呼ぶときに、それは最初の時にあってその後で忘れられる、あるいはそれを超える後から来た内容によってとってかわられる、という意味ではありません。それは質の意味での最初なのです。というのは、〈根本的な〉宣告だからです。それはいつもさまざまな仕方で聞き直さなければならないものですし、それは要理教育の長きにわたり、それぞれの段階と瞬間すべてにおいて、あれこれの仕方で何度も伝え直さなければならないものだからです[126]。そのため、「司祭」も「教会と同様に、つねに自分自身が福音化される必要があるということを意識しながら、成長しなければなりません」[127]


[126] 提言 9参照.
[127] ヨハネ・パウロ二世、シノドス後使徒的勧告『現代の司祭養成』(1992325日)、26: AAS 84 (1992), 698.

0 件のコメント:

コメントを投稿