2014年2月14日金曜日

60 第二章、共同体的献身の危機にあって>I. 現実の世界のいくつかの挑戦>不平等は暴力を生み出す



60. 現実の経済の仕組みは消費の激化を促進させますが、不安感と一体化して留まることを知らぬ消費主義は社会の網で二重に害を及ぼすものとなっています。そのように不均等は、遅かれ早かれ武装主義の競争が解決せずこれからも決して解決することのない一種の暴力を生み出します。それは、まるで今日武器や暴力的抑圧が、解決策を講じるよりも新たなそしてさらにひどい対立を作り出すことをわたしたちが知らないかのように、ただより確かな安全性を訴える人々を誤魔化そうとするためだけに役立つのです。ふさわしくない一般化を伴って自分自身の悪によって生まれた貧しい人々や貧しい国々に罪をなすりつけ、彼らを静かにさせ、彼らを飼いならされ犯行をしない生き物へと変えるいわゆる《教育》に解決を見出そうとして、単にこれを楽しんでいる人もいるのです。もし疎外されている人々が多くの国々で、その政府の中や会社、組織、どのようなものであれ政府の政治理論の中に深く根ざしている汚職という、その社会のガンが大きくなるのを見るならば、これはさらによりイライラさせるものとなるのです。

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